水道水の安全性について
新型コロナウイルスと水道水の安全性
現在、国内において新型コロナウイルス感染症が急速に拡大しています。
一般的にコロナウイルスやインフルエンザウイルス等のウイルスは、塩素による消毒効果が高いとされています。神戸市水道局では法令に従い、適切に塩素消毒を実施するとともに、国が定める水道水質基準に従って安全な水を供給しています。平常時と同じように、飲用使用はもとより、日常生活に不可欠な調理、食器洗い、入浴などに安心してお使いください。
また水道水が原因となって新型コロナウイルスに感染することはありませんので、身近な水道水で手洗いやうがいをして、感染予防の徹底をお願いします。
新型コロナウイルス感染症に関し、水道局を装った詐欺などにもご注意ください。
有機フッ素化合物の調査
有機フッ素化合物の割合については水道法上の水質基準で定められていませんが、神戸市では平成19年度から市の水源や浄水の独自調査を行っており、今後も継続して調査を実施していきます。
※令和2年4月にPFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)及びPFOA(パーフルオロオクタン酸)が水質管理目標設定項目になり、目標値としてPFOS及びPFOAの量の和:50ng/Lが設定されました。調査結果は目標値を下回っており、安全性を確認しています。
放射性物質の測定
水道局では平成24年4月1日から浄水場などで放射性物質を測定しています。
なお放射性物質はこれまでの調査では検出されていません。
マイクロプラスチックの調査
水道局では水道水中に含まれている異物の調査を毎月行っており、現在マイクロプラスチックは確認されていません。
調査方法
水道水1Lを孔径1μm=0.001mmのフィルターでろ過後、顕微鏡検査
調査地点
[浄水場]
千苅浄水場(給水栓も測定)、上ヶ原浄水場、奥平野浄水場、本山浄水場
[受水地点]
阪神水道系、神出浄水場系、三田浄水場系
マイクロプラスチックとは
マイクロプラスチックとは、環境中に存在する大きさが5mm以下の微小なプラスチックの総称です。
発生源は、包装容器などのプラスチック製品が壊れて細かくなったものや、化学繊維のくずなどで、人体に対する影響は分かっていません。
鉛管の使用について
鉛管の使用が考えられるケース
鉛管は、鉄管などと比べ腐食しにくく、曲げるなどの加工がしやすかったため、以前は宅地内の給水管の材料に用いられていましたが、神戸市では漏水防止の観点から1970年に使用を禁止しました。そのため、1971年以前に建築された家屋では鉛管が使用されている可能性がありますが、1972年以降に建築した家屋や増改築に併せて給水管の引き替えを行った場所では使用されていません。
鉛の溶出は基準値以下
水道水中の鉛の濃度に関する基準値は国により定められています。給水管に鉛管が使用されている場合、水道水中に鉛が溶出する可能性がありますが、通常の使用では国の定める基準値以下となるため、安心してご使用いただけます。
ただし水道管内に水道水が長時間滞留した場合、基準値を超えて鉛が溶け出す可能性があることから、もし鉛管を使用している可能性のある家屋にお住まいの場合は、長期間留守にしたときや朝一番の水は約10リットル(バケツ一杯程度)を目安に雑用水にするなど、飲用以外にお使いください。
鉛管の取り替えはお客さま負担
鉛管が使用されていても、通常に使用している限り健康に影響はありません。しかし家屋の建替えや改修を行う際には、給水管の取り替えをお勧めします。なお給水管はお客さまの財産であり、給水管の取り替え工事はお客様の負担で行っていただくことになります。神戸市では鉛管などの老朽管の取り替え工事を対象とする融資制度を設けていますので、詳しくは水道局センターまでお問い合わせ下さい。
鉛管への水道局の取り組み
鉛管の解消に向け、水道局では鉛管などの老朽管の取り替え工事を対象とする融資制度のほか、本来お客さまの負担である道路部分の鉛管の改修工事を進めています。工事は計画的に進めていますので、ご協力くださいますようお願い申し上げます。